2025年の惑星直列の見える日はいつ?場所や条件は?

惑星直列(わくせいちょくれつ)とは、太陽系内の複数の惑星が太陽を中心にほぼ一直線に並ぶ、または地球から見て夜空で一列に並んでいるように見える現象を指します。

この、神秘的な現象、なかなか見ることのできない現象は、いつ、どこで見られるのか、紹介していきます。

1.惑星直列とは?

複数の惑星が、完全に一直線に並ぶことは天文学的に非常に稀であり、実際には惑星が一定の範囲内で密集している状態を指すことが一般的です。

惑星直列は、その視覚的魅力や神秘性から、しばしばオカルトやフィクション作品で取り上げられてきました。多くの物語で、重要な舞台設定になっています。
(「聖闘士星矢」や「ヘラクレス(ディズニー)」など)

惑星直列は、科学的には特別な意味を持ちませんが、視覚的な美しさや文化的な影響から、昔から注目されてきました。

太陽系の惑星(太陽に近い方から)
水星、金星、(地球)、火星、木星、土星、天王星、海王星

2.惑星直列による現象や影響とは?

1.視覚的な現象
・複数の惑星が夜空で並んでいるように見える。
・科学的な意義より、文化的・芸術的な影響が大きい。

2.天文学的観測の機会
・複数の明るい惑星が同時に観測好期を迎えるため、天体観測に適した状況になる。

3.宇宙探査への影響
宇宙探査機による複数惑星の探査に有利な条件となる。

4.スピリチュアルな解釈
一部の人々は、惑星直列がエネルギーを強め、人々の意識や行動に変化をもたらすと考えている。

注意:
・惑星直列による地球への重力の影響は、科学的には非常に小さい。
・地震や火山噴火などの災害が頻発するという俗説があるが、科学的根拠はない。
・完全に一直線に並ぶことは天文学的にはほぼ有り得ず、通常は90度以内の扇形の範囲内に集まる程度。

3.惑星直列はいつ、どこで、どの方角に見ることができる?条件やポイントは?

2025年1月21日
・世界中のほとんどの場所で観測可能
・日没直後、南南東の方角の空
・条件…光害が少ない場所。地平線近くまで視界が開けた場所。都市部では近くの高台や郊外。

2025年2月28日
・世界中で観測可能
・日没直後、西側の地平線がよく見える場所
・条件…夕暮れの明るさが残り、空が暗くなる前のタイミング。高い建物や山がない場所。

両日とも、前後数日間にわたって観測可能なので、天候の良い日に観測してみてください。
日本では、2月より1月の方が観測条件が良いです。

観測ポイント
・4つの惑星(火星、木星、金星、土星)は肉眼で簡単に見ることができる。
・海王星と天王星を見るのは、望遠鏡や高倍率の双眼鏡が必要。

4.惑星直列が起こる頻度はどのくらい?

・5惑星(25度以内で密集)
約6000年間で86回 → 平均で約70年に1度

・5惑星(10度以内で密集)
約6000年間で9回 → 平均で約667年に1度

・6惑星
BC3000年からAD3000年の6000年間で4回のみ発生 → 平均で約1500年に1度

これらを見てみると、私たちが生きている間に惑星直列を見ることができるのは、本当に運が良くて特別な現象であるということがわかります。

5.近年の惑星直列はいつ?

・2000年5月17日
5惑星

・2023年5月29日
5惑星(土星、海王星、木星、火星、金星)

・2025年1月21日
6惑星(火星、木星、天王星、海王星、金星、土星)

・2025年2月28日
7惑星(水星、金星、火星、木星、土星、天王星、海王星)

「惑星直列」という特別な現象を、生きている間に何回も見るチャンスがあり、しかも地球以外の全ての惑星が並んだ7惑星による惑星直列を見られるのは、本当に激レアと言っても過言ではありません。

直近の2月、ぜひ夜空を見てみてください。

6.次に見えるのは何年後?

・2040年9月8日
5惑星(水星、金星、火星、木星、土星)

・2080年3月15日
6惑星(金星、水星、木星、土星、火星、天王星)

完全な一直線上に惑星が並ぶのは極めてマレですが、広い範囲で惑星が集合し、観察することができるのは、数十年に1度の頻度で起こります。

7.天気が悪い場合どうする?

1.スマートフォンアプリの利用
・天体観測アプリを使用すると、雲に覆われていても惑星の位置を書くにすることができる。
・アプリの機能で日時を設定し、ARモードを使用することで、実際の空の様子をシミュレーションできる。

2.オンラインの天体観測
・インターネット上の天文台やライブストリーミングサービスを利用して、晴れている地域から中継を視聴する。

3.プラネタリウムを利用
・地域のプラネタリウムで、惑星直列の再現を見ることができる。

4.後日観測
・惑星直列は1日限りの現象ではない。前後数日にわたって観測可能なので、天気の良い日に観測する。

5.天文台のウェブサイト
・国立天文台などの公式サイトで、惑星直列の情報や画像を確認することができる。
国立天文台 公式サイト:https://www.nao.ac.jp/

まとめ

次に「惑星直列」を見られる日は
2025年2月28日
・世界中で観測可能
・日没直後、西側の地平線がよく見える場所
・条件…夕暮れの明るさが残り、空が暗くなる前のタイミング。高い建物や山がない場所。

観測ポイント
・4つの惑星(火星、木星、金星、土星)は肉眼で簡単に見ることができる。
・海王星と天王星を見るのは、望遠鏡や高倍率の双眼鏡が必要。
・7惑星(水星、金星、火星、木星、土星、天王星、海王星)見ることができる。

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はじめまして。kohです。
元公務員。好きなことや興味あることをしていきたくて転職しました。
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