【2025年M-1】チャンピオン「たくろう」どんなコンビ?プロフィール・芸風は?

M-1グランプリ2025で初の決勝進出、そして初優勝を果たした漫才コンビ「たくろう」は、長年劇場で培ってきた独自のスタイルがついに全国に届いた存在です。

ボケ・赤木裕さんのクセの強いキャラクターと、ツッコミ・きむらバンドさんのやさしく包み込むような言葉選びは、従来のしゃべくり漫才とは一線を画す魅力を放っています。

大声や勢いに頼らず、会話のズレや独特の“間”で笑いを積み重ねていく漫才は、一度ハマると忘れられない中毒性があると評されてきました。

本記事では、たくろうのコンビ概要から、それぞれの生い立ち、そしてM-1優勝につながった漫才スタイルや代表ネタまでを、分かりやすく丁寧に解説していきます。

1.たくろうのコンビ概要

コンビ名:たくろう
きむらバンドが好きな「木村拓哉(きむらたくや)」、赤木裕が好きな「イチロー」からそれぞれ一部を取って「たくろう」になった

所属:よしもと興業

結成年:2016年 NSC大阪校

芸歴:2025年で約9年

主な賞レース:M-1グランプリで2018年以降準決勝常連、2025年に初の決勝優勝かつ初優勝

2.ボケ 赤木裕

名前:赤木 裕(あかぎ ゆう)​

役割:ボケ担当​

出身:滋賀県大津市出身​

生年月日:1991年10月24日​

年齢:34歳

幼少期の家族構成・エピソード:
・父・母と暮らす3人家族だった可能性が高いとする記事が複数
・父は厳格で教育熱心なタイプで、「床屋に行くときに“耳の上は刈り上げろ”と細かく指示を出す」など、ルールに厳しい一面があった​
・母は明るく天然な性格で、クリスマスにサンタを装ってゲームのコントローラーを枕元に置くなど、ユーモアと愛情のあるエピソードがある​
・実家は滋賀県大津市のマンションで、ゲーム機が豊富で友達が集まる“たまり場”のような家だったとされ、日常の中で自然にボケとツッコミが飛び交う環境だった

育ち・学生時代の経歴:
・小学校は野洲小学校から平野小学校へ転校し、その後は大津市立打出中学校に進学して地元で育っている。
・高校も滋賀県内の光泉高等学校に通い、野球部でプレーしたが途中で戦力外通告を受けマネージャーに転向したというエピソードが紹介されている。
・大学は京都産業大学経営学部に進学し、京都に通いながらも滋賀を拠点に学生生活を送り、草野球サークルを立ち上げるなど“地元+京都”圏で青春時代を過ごした。

特徴・キャラ:
・挙動不審な動きや雰囲気を言ったキャラボケ
・趣味・特技としてペン回し、空手、歌、野球観戦(イチロー好き)など​
・ふだんは辛そうな表情が多いが、M-1決勝観戦などでは緊張しつつも笑顔が話題になっている。

3.ツッコミ きむらばんど

本名:木村太一(きむらたいち)

​芸名:きむらバンド

役割:ツッコミ担当​

出身:愛媛県松山市出身​

生年月日:1990年1月28日​

年齢:35歳​

NSC:大阪校36期で、赤木の1年先輩とされている​

幼少期の家族構成・エピソード:
・幼少期に一緒に暮らしていたのは「母と妹」で、本人+母+妹の3人暮らしだった可能性が高い
・父については、職業・同居の有無など詳細な情報が公表されておらず、「別居かすでに家庭を離れている可能性が高い」と推測する記事が多い
・愛媛県鬼北町の自然豊かな環境で、コンビニもほとんどないような地域に住み、少人数クラスでのびのび育っている
・母はかなり天然なタイプとされ、ペットのウサギの首が曲がってしまった理由を「地震のせい」と説明したというエピソードがある
・妹も含めて、家の中では“ちょっとクセのあるボケ”が日常的に起きる環境で、それがきむらバンドのやさしいツッコミや独特の世界観の原点になっている

育ち・学生時代の経歴:
・幼少期〜中学期を鬼北町およびその周辺で過ごし、その後松山市側の進学校・愛媛県立松山中央高等学校に進学した。
・高校では進学校に通いながらバンド活動に打ち込み、その経験から芸名「きむらバンド」が生まれた。​
・高校卒業後は松山大学に進学し、落語研究部に所属して漫才・コントを始め、地元ケーブルテレビの番組にも出演するなど「大学生ローカルスター」として松山で活動していた。

特徴・キャラ:
・アフロヘアにメガネという強いビジュアルがトレードマーク
・落ち着いたテンポのツッコミと、赤木のクセの強いボケを受け止める構成力が評価されている​
・趣味はボートレース、音楽、ドライブなど

4.コンビの漫才・ネタの特徴

たくろうのネタ全体の特徴

優しいツッコミという対比が基本構造。
クセの強い世界観と設定、赤木の挙動不審キャラときむらバンドの冷静なツッコミの対比が持ち味とされる。

・予測不能な“間”と、会話が少しずつズレていく展開で笑いを作る「クセになる面白さ」と評されている。

・声量はそこまで大きくなく、テンポは速いのにトーンはやや落ち着いた「ハイスピード小声漫才」と紹介されることもある。

・劇場を中心にネタを磨き、2018年以降の各種賞レースで徐々に評価を上げてきた「下積み型」の実力派コンビと評価されている。

たくろうの典型的なスタイル・構成

・ツカミでは、きむらが「メガネのパーマ、きむらバンドと」と自己紹介し、続いて赤木が「○○の○○赤木です」と一風変わった肩書きを名乗るのが定番パターン。

・ネタ作りは、赤木がベースを書き、2人で合わせながらブラッシュアップしていくスタイルで、赤木の日常で思いついた違和感や変な発想がそのままボケになることが多い。​

・コンビとして、同じ型を繰り返すより「少しずつスタイルを変化させて、見るたびに変わっていると感じてもらう」ことを意識している。

​たくろうのよくある題材・世界観

・日常生活(スーパー、家庭、職場、一人暮らしなど)の「よくあるシーン」をベースに、会話の食い違いや言葉のチグハグさを強調するネタが多い。

・記者会見、恋愛のすれ違い、職場のやり取りなど、フォーマルな場面や人間関係の微妙なズレをいじる設定が多用される。

・2025年M-1では、場内アナウンスの“センス抜群ワード”を連発するネタで、高得点と審査員の好評を得ている。

たくろうの代表的なネタ

「会見ネタ」

記者会見を模したシチュエーションで、質問と回答がかみ合わないまま進行し、ズレがどんどん大きくなっていく構成。

2025年のM-1関連でも“会見ネタ”が注目されたと紹介するメディアがあり、「独特の間が面白い」と評価されている。

「場内アナウンス(アナウンス漫才)」

ライブ会場やアミューズメント施設などの“場内アナウンス”を題材に、常識から微妙に外れたワードを連発して爆笑を取るタイプのネタ。

M-1 2025ファーストラウンドで披露され、審査員から97点が複数出る高評価で、861点という高得点をマークしたと報じられている。

「日常あるあるネタ」

スーパーや家庭、恋人・職場などでの“あるある”を題材にしたネタで、特に20代女性層から「わかる!」と共感されやすいと分析されている。

「恋愛ネタ」では、ちょっとしたすれ違いや勘違いが赤木の奇妙な言動として膨らんでいき、それをきむらがやわらかく修正しようとする流れが多い。

たくろうのネタの魅力・評価ポイント

・素なのか演技なのか分からない赤木のキャラクターと、包み込むようなツッコミで、キツさが少ない“やさしいシュール”として評価されている。

・「普通のしゃべくり漫才に飽きた人」に刺さる個性派スタイルでありつつ、設定自体は分かりやすいので、初見客でも入りやすいと紹介されることが多い。

まとめ

たくろうは、2016年結成から約9年という下積み期間を経て、M-1グランプリ2025で頂点に立った実力派コンビです。

赤木裕さんの不思議で予測不能なボケは、幼少期から培われた家庭環境や日常の違和感が土台となっており、きむらバンドさんの落ち着いたツッコミがその個性を最大限に引き出しています。

会見ネタや場内アナウンス漫才に代表されるように、設定は身近でありながら、言葉選びと間で独自の世界観を作り上げる点が高く評価されました。

派手さよりも完成度を積み上げてきたたくろうの漫才は、今後さらに幅広い層へと広がっていくはずです。

M-1優勝をきっかけに、次のステージでどんな進化を見せるのかにも注目が集まります。

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はじめまして。kohです。
元公務員。好きなことや興味あることをしていきたくて転職しました。
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