休職するまでの前段階として、病気休暇(一般に「病休」とよく言われます)があります。
ここでは、病気休暇の取得前後の流れについて説明します。
1.学年・担当・親しい先生に相談する
(1)まずは、一番身近で関わりの深い、同じ学年や担当の先生に相談をしましょう。
「〇〇のことに悩んでいる。」
「△△が思うようにいかない。」
「□□をしたいと思っているんだけど。」
「◇◇がつらい…。」
と、困っていることを話してみます。
“先生”なので、「相手が困っている」「相談してきた」「内面を話してくれている」となれば、親身に聞いてくれる人が多いです。
そして少しでも解決できるように、いい方法を提案してくれたり、仕事上で配慮をしてくれたり、フォローもしてくれるはずです。
(2)仲の良い親しくしている先生に相談しましょう。
一緒に組んでいる先生が話しにくい場合は、違う部署の先生でもいいです。
「相談」でなくても、愚痴でもいいんです。
部署が違うと、自分とは見えている部分が違うので、客観的に意見を言ってもらえることがあります。
「そういう視点や考え方があるのか」という発見もあります。
逆に、耳の痛いことを言われるかもしれません。
でも、自分が困っていることをたくさん話しているので、職場や職場を離れても(帰宅後や休日など)気にかけてくれたり助けてくれたりします。
そんな親しくしている先生が多いほど、心の支えになるはずです。
(3)番外編:SNSを利用するのも一つでしょう。
現在、様々なSNSツールがあります。「教師」「仕事」などで検索をすると、実名のものや匿名のもの、掲示板やチャットなど多くの人がコメントできる場所があります。
地域・年齢・経歴・考え方など多種多様なので、そこで聞いてもらうことで解決できたり光が見えたりすることもあります。自分に合ったものを探してみるのもいいかもしれません。
2.管理職と話をする
(1)身近な先生に相談すると同時に、仕事上で困っていることは管理職にも伝えておきましょう。
伝え方はいくつかあります。
・週案などに記録し、定期的に状況を伝える
・同じ学年や親しい先生に頼んで管理職に伝えて(伝わるようにして)もらう
・管理職の前に教務主任に相談し、管理職に伝えてもらう
・直接話をしに行く
管理職に状況を知ってもらうことで、アドバイスをもらったり配慮をしてもらえたりします。
他の先生に手を回してもらえることもあります。
管理職が校内巡視をし、様子や状況を直接見てくれたり児童・生徒への働きかけをしてくれたりします。
(2)最終手段として管理職に伝える。
仕事で困っている時は案外周りが見えておらず、いっぱいいっぱいで、気づいたら限界まできていた。
ということはよくあります。
通勤がつらい状況になったら、一旦年休などで休み、管理職と今の状況や今後の相談の話ができると良いでしょう。
「心身が壊れる」ことのないようにするのが一番です。
3.心療内科・精神科を受診する
- 心療内科や精神科は、個人の合う合わないがはっきり出る。
- 受診では自分の内面や現状を話すので、医者を信頼できないとなかなかきつい。
- 口コミなどで評判がいい病院は、受診の予約が数週間先になることがよくある。
ということがありますが、受診をすることで病気休暇を取得することができます。
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