万博では、ほぼ毎日「ナショナルデー・スペシャルデー」として式典やイベントを行っています。
「ナショナルデー・スペシャルデー」とは、それぞれの公式参加者の参加を称える日で、公式参加者の文化に対する理解を深め、国際親善の増進に寄与することを目的に行います。
当日は、公式参加者が国内外の賓客や一般の来場者を招いて行う式典と文化イベントが行われ、多様な文化や特色に触れ、楽しむことができます。
4月13日に万博が開幕して2日目、14日から早速行われるこのイベント。
4月19日(日)は「グレナダ」です。
グレナダの国のことを少しでも知って万博に参加すると、また違った発見や楽しさがあるかもしれません。
この日以外も、パビリオンでは様々な取り組みが行われているので必見です。
1.グレナダの場所は?
グレナダはグレナダ島と周辺の小さい島々からなるカリブ海の島国です。丘が広がる主島には、いくつものナツメグ農園があり、「スパイス島」とも呼ばれています。
島にはカラフルな家々やジョージアン様式の建物で知られる首都のセントジョージズもあり、18 世紀初期に造られたフォート ジョージからはカルネージ港を一望できます。南には、リゾートホテルやバーが立ち並ぶグランドアンス ビーチがあります。

2.グレナダの国の特徴は?
グレナダは「スパイス・アイランド」の愛称で知られています。
グレナダ島、カリアク島、プティトマルティニーク島の主要3島で構成され、面積は約344平方キロメートルです。
熱帯性気候で、12月から4月が乾季です。
観光業が主要産業の一つです。
スパイス(特にナツメグ)の生産と輸出が重要な収入源で、ラム酒やチョコレートの生産も経済に貢献しています。
また、マリンアクティビティ(ダイビング、ヨット、クルーズなど)が観光客を引き付けています。
3.グレナダの言語は?
公用語は英語ですが、クレオール英語も広く使用されています。
クレオール英語講座
おはよう
Gud mawnin (グッド・モーニン)
こんにちは
Wah gwaan (ワー・グワーン) または Weh yuh a seh (ウェ・ユー・ア・セ)
※これらは「何が起こっているの?」や「何を言っているの?」という意味で、一般的な挨拶として使われます。
さようなら
Lata (レイタ) ※これは英語の “Later” から来ています。
ありがとう
Tank yuh (タンク・ユー) ※これは英語の “Thank you” のクレオール版です。
これらの表現は主にジャマイカン・パトワに基づいていますが、他のカリブ海地域のクレオール英語でも似たような表現が使われることがあります。
クレオール英語は地域によって異なる場合があるため、正確な表現は場所によって若干の違いがある可能性があります。
4.グレナダの文化的特徴は?
カリブ文化とアフリカ文化の影響を受けている国です。
グレナダ・カーニバルは重要な文化イベントになっており、音楽や踊りが生活に根付いています。食文化として、ナツメグ、シナモン、クローブなどのスパイスが料理に多用されており、オイルダウン(国民食)、カラルー(野菜スープ)などが代表的な料理です。
ラム酒やチョコレートの生産も盛んです。
5.グレナダの観光名所は?
セントジョージズ(首都)
セントジョージズは、カリブ海のグレナダの首都。またセント・ジョージ教区の中心地です。
人口は3,308人、都市圏人口は39,000人、 主な輸出品はカカオ、ナツメグです。
イギリスの植民地だったので、17世紀から18世紀頃のイギリス風の町並みをしており、赤茶色の屋根、レンガ積みの建造物に特徴があります。

グランド・アンス・ビーチ
ビーチは全長約3kmにわたり、白い砂浜と穏やかな波が特徴です。海岸近くの浅瀬へのスムーズな下りが多くの観光客を引き寄けています。
また、ヨットやカタマラン、スクーター、水上スキーなど、多様なウォータースポーツが楽しめます。地元のサンゴ礁を探索するダイビングやシュノーケリングも人気です。
ビーチ周辺には多くのホテルやレストラン、ショップ、レンタルショップがあり、観光客にとって非常に便利になっています。

フォート・ジョージ
フォート・ジョージはグレナダの首都セントジョージズにある歴史的な要塞です。18世紀に建設されたこの要塞は、セントジョージズの港を見下ろす丘の上に位置しています。
港と町を一望できる高台にあり、要塞からは港や町、カリブ海の素晴らしい景色を楽しめます。かつては重要な防衛拠点でした。
現在は観光客に開放されており、グレナダの歴史を学ぶことができます。
また、フランスとイギリスの植民地時代の遺産を今に伝える場所になっています。

セブンシスターズの滝
セブンシスターズの滝はグレナダのグランド・イータン国立公園内にある美しい滝です。
高さは約9メートルで、素晴らしい自然と洞窟に囲まれた小さな水域に流れ込んでいます。
グレナダの中心部に位置し、観光客に人気のスポットの一つとなっており、周囲の豊かな自然環境と相まって、美しい景観を楽しむことができる場所です。
セブンシスターズの滝は、グレナダの自然の美しさを体験できる場所であり、ハイキング愛好家や自然愛好家にとって魅力的な目的地となっています。

水中彫刻公園
水中彫刻公園は、グレナダのユニークな観光スポットです。
2006年にイギリスの彫刻家ジェイソン・テイラーによって制作された世界初の水中彫刻公園で、カリブ海のグレナダ沖に位置しています。
シュノーケリングやダイビングで鑑賞できる海底美術館で、800平方メートルの面積に様々な彫刻が展示されています。
彫刻は海洋生物の生息地となり、サンゴや海綿などの海洋植物が育つ環境をつくりだし、人間の手を離れた彫刻は、海の生物と融合して独特の芸術空間を創出しています。
ここには、輪になっている彫刻や、大きな岩に顔だけの彫刻など、様々な形態の作品があります。

6.グレナダパビリオンの紹介
グレナダパビリオンの詳細については、まだ公開されていません。
しかし、エンパワーリングゾーンの中に他の国と一緒にパビリオンの出展をするようです。

まとめ
グレナダはグレナダ島と周辺の小さい島々からなるカリブ海の島国であり、カリブ文化とアフリカ文化の影響を受けています。
また、グレナダ・カーニバルは重要な文化イベントになっており、音楽や踊りが生活に根付いている陽気な雰囲気の国であることが分かりました。