万博では、ほぼ毎日「ナショナルデー・スペシャルデー」として式典やイベントを行っています。
「ナショナルデー・スペシャルデー」とは、それぞれの公式参加者の参加を称える日で、公式参加者の文化に対する理解を深め、国際親善の増進に寄与することを目的に行います。
当日は、公式参加者が国内外の賓客や一般の来場者を招いて行う式典と文化イベントが行われ、多様な文化や特色に触れ、楽しむことができます。
4月13日に万博が開幕して2日目、14日から早速行われるこのイベント。
一番初めは「トルクメニスタン」です。
トルクメニスタンの国のことを少しでも知って万博に参加すると、また違った発見や楽しさがあるかもしれません。
この日以外も、パビリオンでは様々な取り組みが行われているので必見です。
1.トルクメニスタンの場所は?
トルクメニスタンは中央アジア南西部に位置する共和制国家です。
カスピ海に面しています。カザフスタン、ウズベキスタン、アフガニスタン、イランと国境を接しています。
国民のほとんどは南部の山沿いの都市に住んでいます。

2.トルクメニスタンの国の特徴は?
人口は約660万人(2024年推計)で、民族構成はトルクメン系が約85%を占めています。
イスラム教スンニ派が主要な宗教です。
1995年には国連総会で「永世中立国」として承認されました。
国土の約85%がカラクム砂漠に覆われており、豊富な天然ガス資源を有したり、壮大な砂漠や神秘的な遺跡があったりするなど、独特の自然や文化が魅力となっています。
政治体制は共和制で、大統領が統治しています。
トルクメニスタンは、中央アジアの独特な文化と自然を持つ国として知られています。
3.トルクメニスタンの言語は?
公用語はトルクメン語で、テュルク諸語の南西語群(オグズ語群)に属しています。
トルクメン語はトルコ語やアゼルバイジャン語と近い関係にありますが、音韻や形態に差異があります。また、ロシア語も広く通用しています。
トルクメン語講座
おはよう
Ertiriňiz haýyrly bolsun (エルティリニズ ハイルル ボルスン)
こんにちは
Salam (サラム) ※これは朝昼晩、いつでも使える挨拶です。
さようなら
Hoş, sag boluň (ホシュ、サグ ボルン)
ありがとう
Sag boluň (サグ ボルン)
4.トルクメニスタンの文化的特徴は?
トルクメニスタンの文化は、古代の遊牧民の伝統、イスラム遺産、シルクロードの影響が独特に融合した豊かな特徴を持っています。
ホスピタリティ
ゲストを温かく迎え、食事を共有することが社会生活の重要な役割を果たしています。
緑茶から始まり、プロフやマントゥなどの料理でもてなします。
伝統的な手工芸
トルクメン絨毯は世界的に有名で、複雑なパターンと鮮やかな色彩が特徴です。
これらは単なる装飾品ではなく、家族や遺産の象徴としても重要になっています。
音楽とダンス
伝統音楽は祭りや結婚式などで重要な役割を果たし、ドゥタールやゴプズなどの楽器が使われます。
ダンスは遊牧民の起源を反映し、優雅でエネルギッシュです。
伝統的な衣装
精緻な刺繍と鮮やかな色彩が特徴で、女性のチャドルや男性のテルペクなどが代表的です。
これらの衣装は文化的アイデンティティを表現しています。
文学
15世紀から発展し、1000年以上前の初期トルコ民族の文献にルーツがあります。多くの才能ある詩人が貢献してきました。
家族と自然との繋がり
家族の絆を重視し、土地や自然との深い繋がりを持っています。
イスラム教の影響
多くのトルクメン人はイスラム教スンニ派を信仰しており、その価値観が文化に深く根付いています。
5.トルクメニスタンの観光名所は?
アシガバート
アシガバートは、近代的な建築と伝統文化が交錯するトルクメニスタンの首都。
1919年から1927年の間はポルトラツクという名前でした。
コペトダグ山脈とカラクム砂漠の間にあり、主要産業はガラス製造、ぶどう酒醸造、綿織物業などです。
ダルヴァザ・ガスクレーター
「地獄の門」と呼ばれる天然ガスの巨大クレーターです。
ヤンギカラ峡谷
色鮮やかな断崖が広がる自然の驚異で、石灰岩が風で削られた事によってできた高さ200mほどの渓谷です。
地元民は「炎の渓谷(FRAME CANYON)」とも呼び、大地が赤く燃え広がっているような姿はまさに炎のようにも見えます。
かつて海の底であったこの大地は、隆起した後、風と雨による浸食によって削られて今の形となっています。そのため、あちこちでアンモナイトの化石や二枚貝の化石等を見つけることも出来ます。
メルブ
トルクメニスタンのカラクム砂漠の中にある、中央アジア最大の世界遺産に登録された古代都市遺跡。
トルクメニスタンではマルと呼ばれています。
1999年、トルクメニスタン初の世界遺産に登録されました。
もとはホラーサーン地方の中心都市のひとつで、シルクロードのオアシス都市として栄えていました。人口は100万人に達したと言われています。
クフナ・ウルゲンチ
中世の建造物が残る世界遺産。
クフナ・ウルゲンチは、旧ウルゲンチとも訳されるトルクメニスタン北東部の都市です。
人口は約3万人で、ウズベキスタンとの国境線に位置します。新ウルゲンチと呼ばれる現在のウルゲンチは、ウズベキスタンの都市となっており、12世紀には、ホラズム・シャー朝の首都として機能していました。
6.トルクメニスタンパビリオンの紹介
トルクメニスタンパビリオンのテーマは「より良い明日を作り出す(Inspiring a Better Tomorrowインスパイヤー・ベター・トモロー)」です。
丸みを帯びた三角形のデザインが象徴的な天井は、「循環」「サステナビリティ」「生命の流れ」を表しています。
パビリオン内では、トルクメニスタンの文化や歴史、サステナビリティに重点を置いた同国の経済発展を体験できるようになっています。

大阪万博 トルクメニスタンパビリオン公式HP↓↓

まとめ
トルクメニスタンは日常生活ではあまり馴染みがないかもしれませんが、日本と同じアジア圏の国です。
「永世中立国」であり、国土の約85%がカラクム砂漠に覆われており、豊富な天然ガス資源を有したり、壮大な砂漠や神秘的な遺跡があったりするなど、独特の自然や文化が魅力的な国であることが分かりました。