日本の国土を構成する島々のなかで、本土と呼ばれる大きな陸地を除いた離島の数は全国に6,000以上存在します。
島国の日本において、離島はそれぞれ独自の歴史、文化、そして豊かな自然環境を育んできました。
広大な面積を持つ上位3つの島は、いずれも単なる観光地にとどまらず、歴史の表舞台や独自の生態系において重要な役割を果たし続けています。
日本で最も面積が大きい離島上位3島である佐渡島、奄美大島、対馬の魅力、見どころ、交通アクセスを網羅して詳しく解説します。
日本三大大きな離島とは?面積TOP3の島はどこ?
日本で最も大きな3つの離島(佐渡島・奄美大島・対馬)
日本で最も面積が大きい3つの離島は、新潟県の佐渡島、鹿児島県の奄美大島、長崎県の対馬です。
国土地理院が発表する全国都道府県市区町村別面積調のデータに基づき、本州、北海道、九州、四国、沖縄本島を除いた島嶼のなかでトップ3を形成する陸地となっています。
1位の佐渡島は日本海に浮かぶ島で、東京23区の約1.5倍に相当する広大な土地を有します。
2位の奄美大島は太平洋と東シナ海の間に位置し、亜熱帯の豊かな森林と固有種の生態系が残る世界自然遺産の島です。
3位の対馬は九州と朝鮮半島の間に位置する国境の島であり、古くから東アジアとの交流や防衛の拠点として重要な歴史を刻んできました。
これら3つの島はスケールが大きいだけでなく、それぞれ全く異なる地形、気候、文化的な背景を持っています。
そもそも離島の定義とは?(本土4島や沖縄本島との違い)
離島とは、本土と呼ばれる主要な陸地から離れた場所にある島を指す言葉です。
国土交通省や離島振興法における一般的な分類では、本州、北海道、九州、四国、沖縄本島の5島を「本土」と定義し、本土以外の島々をまとめて「離島」と呼びます。
面積が非常に大きい沖縄本島や、本州と橋で接続されている島であっても、上記の5島に含まれない陸地は法律上すべて離島として扱われます。
例えば兵庫県の淡路島は明石海峡大橋や大鳴門橋で陸路接続されていますが、定義上は離島に分類されます。
今回取り上げる佐渡島、奄美大島、対馬はいずれも橋で本土とつながっておらず、移動には船や飛行機の利用が不可欠となる完全な海上隔離地域です。
【比較表】日本三大大きな離島の面積・人口・特徴一覧
日本三大大きな離島の基本データと主な特徴を以下の表にまとめています。各データは国土地理院の面積統計および各自治体の公表人口に基づいています。
| 島名 | 所在地 | 面積(平方キロメートル) | 人口(人) | 主な世界的・国家的評価 | 地形・気候の特徴 |
| 佐渡島 | 新潟県 | 約854.81 | 約48,000 | ユネスコ世界文化遺産(佐渡島の実金銀山) | 北大佐渡山脈と南小佐渡山脈の間に国仲平野が広がる対馬暖流の影響を受けた気候 |
| 奄美大島 | 鹿児島県 | 約712.41 | 約57,000 | ユネスコ世界自然遺産 | 亜熱帯照葉樹林が広がりアマミノクロウサギなどの固有種が生息 |
| 対馬 | 長崎県 | 約695.74 | 約27,000 | 壱岐対馬国定公園 | 島全体の約89%が山林で複雑なリアス海岸(浅茅湾)が形成された国境の地形 |
1位:佐渡島(新潟県)の魅力と観光スポット
【佐渡島(新潟県)】
北佐渡山脈(金北山など)
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佐渡金山 国仲平野(農業・集落)
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小佐渡山脈(小木半島のたらい舟)
佐渡島とは?(東京23区の約1.5倍を誇る日本最大級の島)
佐渡島は新潟県の西部に位置する日本最大の離島であり、面積は約854.81平方キロメートルに達します。
広大な土地は東京23区の約1.5倍、大阪市の約3.8倍に相当する規模です。
島はS字のような独特の形状をしており、北側の「大佐渡山脈」と南側の「小佐渡山脈」、そして中間に広がる平野部「国仲平野」の3つの地形区に分かれています。
大佐渡山脈には標高1,172メートルの金北山をはじめとする高山が連なり、登山の目的地として知られています。
国仲平野では豊かな水と土地を生かした米作りが盛んであり、高品質な佐渡産コシヒカリの産地として有名です。
対馬暖流の影響を受けるため、新潟県本土と比較して冬は温暖で夏は涼しいという気候上の特徴を持っています。
北緯38度線が島の中央を通過しているため、寒帯性植物と暖帯性植物の両方が自生する珍しい植物相が観察できます。
おすすめ観光地(佐渡金山・たらい舟体験・白雲台)
史跡 佐渡金山
1601年にひらかれた日本最大の金銀山跡地です。徳川幕府の財政を支えた歴史を持ち、金銀山遺跡として2024年にユネスコ世界文化遺産へ登録されました。
手掘り時代の坑道が見学できる「宗太夫坑」コースでは、動く人形を用いて当時の過酷な採掘作業が忠実に再現されています。
明治時代以降の近代化産業遺産を巡る「道遊坑」コースでは、山がV字型に割れた巨大な遺構「道遊の割戸」を間近で観察できます。
小木港のたらい舟
島の南部に位置する小木地区で体験できる伝統的な乗り物です。
入り組んだ岩礁地帯でサザエやアワビ、ワカメなどを採取するために開発された木製の丸い舟で、現在では観光客向けの乗船体験が提供されています。
女性船頭の指導のもとで自らオールを漕ぐ体験も可能です。
大佐渡スカイライン・白雲台
標高約850メートルに位置する白雲台は、大佐渡スカイラインの途中に設けられた展望施設です。
展望デッキからは国仲平野、小佐渡山脈、真野湾、両津湾を一望でき、天候が良い日には日本海越しに新潟県の本土や米山、妙高山まで見渡せるパノラマが広がります。
秋には紅葉の名所として多くのドライブ客が訪れます。
【佐渡金山】
手掘り坑道「宗太夫坑」と巨大な山割遺構「道遊の割戸」を見学可能
【たらい舟体験】
小木港周辺の岩礁地帯で伝統の木製舟に乗船できるアクティビティ
【白雲台展望台】
標高850mから佐渡島全体と日本海を見渡すドライブスポット
名物グルメ(佐渡天然ぶり・カニ・おけさ柿)
佐渡島は周囲を日本海の良質な漁場に囲まれており、水産物の宝庫として知られています。
代表的な海の幸が「佐渡天然ぶり」です。冬の時期に日本海を北上・南下する寒ブリは脂が乗っており、刺身やブリカツ丼として提供されます。
特にご当地グルメである「佐渡ブリカツ丼」は、特製の醤油ダレにくぐらせたブリカツを佐渡産コシヒカリの上にのせた人気メニューです。
冬の時期には紅ズワイガニや本ズワイガニが水揚げされ、甘みのある身と濃厚なカニミソが味わえます。
果物栽培も非常に盛んであり、代表格である「おけさ柿」は渋抜き加工を施すことで強い甘みととろけるような食感に変化する名産品です。
地酒の造り酒屋も島内に5蔵存在し、北雪や真野鶴といった銘柄が地元の新鮮な魚介類とともに親しまれています。
佐渡島へのアクセス(新潟港からフェリー・ジェットフォイル)
佐渡島へ向かう主な交通手段は、新潟港から運航されている佐渡汽船の船便です。佐渡島側の主要な玄関口は両津港となります。
カーフェリー(新潟港〜両津港)
所要時間は約2時間30分です。
船体が大きく揺れにくいため、乗用車やバイクを運んで島内を移動したい旅行者に適しています。船内には絨毯敷きの2等客室からスイーツが楽しめる売店、プライベートな特等客室まで多様な設備が整えられています。
高速船ジェットフォイル(新潟港〜両津港)
所要時間は約1時間7分です。
水中翼を用いて海面から浮上して航行するため、船酔いのリスクが非常に低く、短時間で佐渡島へ到達したい場合に最適です。
直江津港〜小木港ルート
新潟県上越市にある直江津港からは、佐渡島南部の小木港を結ぶカーフェリーが季節運航されています。
長野県や関東方面から長野自動車道経由でアクセスする際、移動時間を短縮できるルートです。
2位:奄美大島(鹿児島県)の魅力と観光スポット
【奄美大島(鹿児島県)】
北部:土盛海岸(透明度の高いビーチ)
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中部:金作原(亜熱帯照葉樹林)
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南部:マングローブ原生林(カヌー体験)
奄美大島とは?(世界自然遺産に登録された東洋のパンダ)
奄美大島は鹿児島市から南へ約380キロメートルの太平洋上に位置する離島で、面積は約712.41平方キロメートルです。
2021年7月に「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」としてユネスコ世界自然遺産に登録されました。
大陸から分離・結合を繰り返した独自の地史を持つため、島内には固有種や絶滅危惧種が数多く生息しています。
特別天然記念物であるアマミノクロウサギをはじめ、ルリカケス、アマミヤマシギ、オットンガエルなどの希少生物が育まれており、「東洋のガラパゴス」と称される豊かな生態系が保たれています。
島全体の大部分が森林で覆われており、透明度の高いエメラルドグリーンの海と太古の自然が今なお残されている点が魅力です。
おすすめ観光地(マングローブ原生林・土盛海岸・金作原)
黒潮の森 マングローブパーク
島南部の住用地区に位置する国内第2位の広さを誇るマングローブ原生林です。
メヒルギやオヒルギが密生する網状の湿地帯を、カヌーに乗って探索するツアーが人気を集めています。
満潮時には木の根元ギリギリまで水面が上がり、細い水路の奥深くへ漕ぎ出す体験が可能です。
土盛海岸(ともりかいがん)
奄美空港から車で約10分の場所にある人気のビーチです。
砂浜の白さと海のグラデーションが美しく、「ブルーエンジェル」という愛称で呼ばれています。
波が静かな時間帯には、水面越しにサンゴ礁や熱帯魚の姿を確認できます。
金作原(きんさくばる)原生林
樹齢数百年を超える巨木や巨大なヒカゲヘゴが群生する亜熱帯照葉樹林です。
ジュラ紀の恐竜時代を連想させる景観が広がっており、自然保護のため認定ガイドの同行が義務付けられています。
散策路では希少な鳥類の鳴き声を聞きながら、自然の観察を楽しめます。
【マングローブ原生林】
水路をカヌーで進みながら亜熱帯の生態系を観察できる体験スポット
【土盛海岸】
「ブルーエンジェル」と称されるエメラルドグリーンの美しいビーチ
【金作原原生林】
巨大なヒカゲヘゴが生茂る世界自然遺産エリアの照葉樹林
名物グルメ(鶏飯・黒糖焼酎・新鮮な海鮮)
奄美大島を代表する郷土料理が「鶏飯(けいはん)」です。
ほぐした鶏肉、錦糸卵、甘辛く煮た椎茸、甘搾りの陳皮(柑橘の皮)、パパイヤの漬物などの具材をご飯の上に美しく盛り付け、丸鶏からじっくり抽出した出汁をたっぷりかけて味わう料理です。
江戸時代に薩摩藩の役人をおもてなしするために作られた歴史があり、現在では島内の多数の専門店で味わうことができます。
蒸留酒である「黒糖焼酎」は、奄美群島だけに製造が認められている特産品です。
サトウキビから作られる黒糖の甘い香りと、米麹由来の芳醇な味わいが特徴で、糖質ゼロ・プリン体ゼロのお酒として知られています。
海産物では、プリプリとした食感が魅力の「夜光貝の炒め物」や、新鮮な「車エビ」「キハダマグロ」の刺身が地元の居酒屋で広く提供されています。
奄美大島へのアクセス(各空港からの直行便・鹿児島港からのフェリー)
奄美大島は飛行機を利用したアクセスが非常に充実しており、本土の主要都市から短時間で到着できます。
空の玄関口は奄美空港です。
直行便フライト(飛行機)
羽田空港、成田空港、関西国際空港、伊丹空港、福岡空港、鹿児島空港などから奄美空港への直行便が定期運航されています。
東京からは約2時間30分、大阪からは約1時間45分、鹿児島からは約1時間でアクセス可能です。
格安航空会社(LCC)も就航しているため、旅行の予算に応じた便の選択が可能です。
マルエーフェリー・マリックスライン(船)
鹿児島港から奄美大島の名瀬港を結ぶ大型旅客フェリーが毎日運航しています。
所要時間は約11時間で、夕方に鹿児島港を出港し、翌朝名瀬港へ到着する夜行便のスケジュールが一般的です。
マイカーやバイクの持ち込み、船旅そのものを楽しみたい旅行者に選ばれています。
3位:対馬(長崎県)の魅力と観光スポット
【対馬(長崎県)】
上島:比田勝港(韓国・釜山への定期船)
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|(万関橋で連結)
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下島:厳原港 / 対馬空港 / 浅茅湾(リアス海岸)
対馬とは?(韓国まで約50kmの「国境の島」)
対馬は長崎県の北部に位置し、九州本土から北西へ約132キロメートル、韓国の釜山からはわずか約49.5キロメートルの距離に存在する「国境の島」です。
面積は約695.74平方キロメートルで、島全体の約89%を深い山林が占めています。
島中央部に広がる浅茅湾(あそうわん)によって、北側の「上島(かみしま)」と南側の「下島(しもしま)」に大別されており、両者は万関橋(まんぜきばし)という人工の運河に架かる橋で連結されています。
古くは『魏志倭人伝』に「対馬国」として記述され、朝鮮半島と日本列島を結ぶ文化交流や貿易の中継地として機能してきました。
万葉集に詠まれた防人(さきもり)の防衛拠点や、元寇の戦い、明治時代の対馬要塞化など、国境ならではの歴史遺構が島内各地に現在も数多く残されています。
おすすめ観光地(浅茅湾のリアス海岸・金田城跡・和多都美神社)
浅茅湾(あそうわん)と烏帽子岳展望所
浅茅湾は複雑に入り組んだ入り江と多数の無人島が浮かぶ美しきリアス海岸です。
標高176メートルの烏帽子岳山頂に設置された展望台からは、浅茅湾を360度見渡すダイナミックな景観が楽しめます。シーカヤックで波が静かな湾内を巡るアクティビティも高い人気を誇ります。
金田城跡(かなたのき・かねだじょうあと)
663年の白村江の戦いで唐・新羅連合軍に敗れた大和朝廷が、国土防衛のために667年に築いた古代山城の遺跡です。
城山(じょうやま)の山頂付近には石垣や城門跡が残り、国の特別史跡に指定されています。
ハイキングコースとして整備されており、頂上からは韓国の陸地がうっすらと見える日もあります。
和多都美神社(わたつみじんじゃ)
豊玉姫命(とよたまひめのみこと)と彦火火出見命(ひこほほでみのみこと)を祀る古社です。
拝殿の正面から浅茅湾に向かって5つの鳥居が連なっており、うち2つの鳥居は海中に立っています。
満潮時には鳥居が海に浮かび、干潮時には鳥居の足元まで歩いて渡ることができる神秘的な景観が印象的です。
【浅茅湾(烏帽子岳)】
リアス海岸と無人島群を360度の大パノラマで一望できる絶景スポット
【金田城跡】
白村江の戦い後に築かれた古代山城の遺構で歴史トレッキングが可能
【和多都美神社】
海中に鳥居が立つ竜宮伝説ゆかりの神秘的な神社
名物グルメ(いりやき鍋・対馬ろくべえ・黄金穴子)
対馬の伝統料理「いりやき鍋」は、地鶏やメジナなどの魚を油で炒めた後、季節の野菜や豆腐とともに醤油ベースの出汁で煮込む鍋料理です。
冠婚葬祭などの集まりで振る舞われてきた歴史を持ち、旨味が凝縮されたスープが特徴です。
「ろくべえ」は、サツマイモから抽出した澱粉を発酵させて作る黒っぽい麺類です。
「ろくべえつき」と呼ばれる専用の道具で押し出し、出汁に入れて味わう郷土料理で、もちもちとした独特の食感とほのかなサツマイモの風味が楽しめます。
対馬沖の深海で育つ「西沖アナゴ(黄金穴子)」は脂の乗りが抜群であり、刺身や天ぷら、煮穴子重として絶品です。
対馬へのアクセス(福岡空港/長崎空港からの飛行機・博多港からのフェリー)
対馬へのアクセスは福岡県および長崎県が主な出発拠点となります。島の南部に位置する対馬空港(対馬やまねこ空港)と、厳原港・比田勝港の2つの港が利用されます。
飛行機(オリエンタルエアブリッジ・全日空)
福岡空港から対馬空港までの所要時間は約35分、長崎空港からは約35分です。
便数が多く所要時間が短いため、時間を効率的に使いたい旅行者に最も推奨されるアクセスルートです。
ジェットフォイル(博多港〜厳原港/比田勝港)
JR九州高速船などが運航する高速船「ヴィーナス」を利用する場合、博多港から対馬の厳原港までの所要時間は壱岐を経由して約2時間15分です。
九州郵船 フェリー(博多港〜厳原港)
博多港からのフェリーの所要時間は約4時間30分(深夜便は約4時間50分)です。乗用車を持ち込んで移動したい場合や、ゆったりとした船旅を希望する場合に適しています。
日本三大大きな離島を徹底比較!あなたにおすすめの島は?
三大離島はいずれも魅力的な目的地ですが、旅の目的や好みによって最適な行き先が異なります。それぞれの強みを比較し、希望に合った島を選ぶ際の指標をまとめました。
【世界遺産・歴史・伝統文化】───> 佐渡島(金山・たらい舟・能舞台)
【南国リゾート・世界自然遺産】──> 奄美大島(マングローブ・土盛海岸)
【国境の歴史・ハイキング・絶景】─> 対馬(浅茅湾・金田城・和多都美神社)
歴史や世界遺産に触れたい人 → 佐渡島
歴史的な建造物や世界遺産、独特の伝統文化を体験したい旅行者には佐渡島が最適です。
2024年に世界文化遺産に登録された佐渡金山をはじめ、江戸時代の面影を残す宿根木の町並み、全島に点在する伝統的な能舞台など、文化的な見どころが凝縮されています。
伝統芸能である鬼太鼓(おんでこ)や、たらい舟といった地域固有の体験プログラムも豊富に用意されています。
南国の海や手つかずの自然・アクティビティを楽しみたい人 → 奄美大島
エメラルドグリーンの海、亜熱帯のジャングル、豊かなアクティビティを求める旅行者には奄美大島が適しています。
透明度の高さを誇るビーチでの海水浴やシュノーケリングはもちろん、マングローブ原生林でのカヌー体験や、ナイトツアーでのアマミノクロウサギ観察など、自然を満喫できるアクティビティが揃っています。
おしゃれなリゾートホテルやカフェも多いため、女子旅やカップル旅行にも適しています。
国境の歴史やトレッキング・絶景を楽しみたい人 → 対馬
古代からの歴史ロマンやダイナミックな山海の景観、人混みを避けたディープな旅を楽しみたい人には対馬がおすすめです。
朝鮮半島との国境に位置する島ならではの城塞遺構や古社を巡る散策は、他の離島では味わえない独特の趣があります。
浅茅湾を望む烏帽子岳からの絶景や、金田城跡へのトレッキング、手つかずの自然が残る原生林の散策など、アクティブに歩いて探索したい旅行者に響く要素が詰まっています。
東京・大阪・福岡から日本三大大きな離島への行き方比較
主要都市(東京・大阪・福岡)から各離島への代表的なルートと所要時間を整理しています。最適な移動手段を選択する際の参考にしてください。
東京(羽田・成田)発のアクセス
- 佐渡島へ:上越新幹線で東京駅から新潟駅まで約2時間。新潟駅から新潟港へバスで約15分。新潟港からジェットフォイルで約1時間7分(合計所要時間:約3時間30分〜4時間)。
- 奄美大島へ:羽田空港または成田空港から奄美空港へ直行便で約2時間30分。
- 対馬へ:羽田空港から福岡空港まで約2時間。福岡空港で乗り換え、対馬空港まで約35分(合計所要時間:約3時間30分〜4時間)。
大阪(伊丹・関空)発のアクセス
- 佐渡島へ:伊丹空港から新潟空港まで飛行機で約1時間。新潟空港から新潟港へリムジンバスで約25分。新潟港からジェットフォイルで約1時間7分(合計所要時間:約3時間)。
- 奄美大島へ:伊丹空港または関空から奄美空港へ直行便で約1時間45分。
- 対馬へ:伊丹空港から福岡空港または長崎空港まで約1時間15分。乗り換えて対馬空港まで約35分(合計所要時間:約3時間)。
福岡発のアクセス
- 佐渡島へ:福岡空港から新潟空港まで直行便で約1時間40分。新潟空港から新潟港へバスで移動後、ジェットフォイルで佐渡島へ(合計所要時間:約3時間30分)。
- 奄美大島へ:福岡空港から奄美空港へ直行便で約1時間15分。
- 対馬へ:福岡空港から対馬空港へ直行便で約35分。または博多港から高速船ジェットフォイルで約2時間15分。
島内の移動手段(レンタカー必須の理由)
三大離島を効率よく観光するためには、現地でのレンタカー手配がほぼ必須となります。
3島はいずれも面積が極めて大きく、主要な観光スポット同士が数十キロメートル離れているためです。
- 佐渡島:端から端までの距離が約80キロメートルあり、車での移動に1時間半以上を要します。路線バス(新潟交通佐渡)も運行していますが、本数が限られる地域があります。
- 奄美大島:奄美空港(北部)から古仁屋港(南部)まで車で約2時間かかります。山道や沿岸部の移動が多く、公共バスのみで巡るのは困難です。
- 対馬:北部の比田勝から南部の厳原まで車で約2時間(距離約85キロメートル)かかります。島全体が山地であり、坂道やカーブが多いためマイカー感覚で移動できるレンタカーが便利です。
大きな離島を旅行する際の注意点
見どころが散らばっているため「移動時間」を考慮した計画を立てる
大きな離島を観光する際、地図上の見た目以上に移動時間がかかります。
島内には高速道路が存在せず、一般道や急カーブの多い山道、海岸線の道路がメインの移動ルートとなるためです。
1日のスケジュールに観光地を詰め込みすぎると、移動だけで大半の時間を費やすことになります。
Googleマップ等で検索した所要時間に加え、2〜3割程度の余裕を持たせた移動計画を策定することをおすすめします。
1泊2日では足りない?おすすめの宿泊日数(2泊3日以上が推奨)
三大離島のスケールを十分に満喫するためには、「2泊3日以上」の滞在日程を確保することが望ましいです。
1泊2日の日程では、移動時間による制限から島の一部分(例えば佐渡島の南半分、奄美大島の北部のみ等)しか巡ることができません。
島全体の名所を網羅し、アクティビティやご当地グルメをゆったり味わうためには、最低でも2泊3日、周辺の小島まで足を延ばすなら3泊4日の旅行計画をおすすめします。
天候・フェリー欠航リスクへの備え
海に囲まれた離島への旅行では、悪天候に伴う船便や航空便の欠航リスクを想定しておく必要があります。
特に夏から秋にかけての台風シーズン(8月〜10月)や、冬の日本海の荒天期(12月〜2月)は注意が必要です。
移動当日の運航状況を各交通会社のウェブサイトでこまめに確認することはもちろん、欠航によって帰還が延びた場合に備え、日程や予算に余裕を持たせておくことが大切です。
旅行保険への加入や、キャンセル規定が柔軟な宿の選択も有効なリスク管理となります。
日本三大大きな離島に関するよくある質問(FAQ)
日本で一番大きな離島はどこですか?
本土4島(本州・北海道・九州・四国)および沖縄本島を除いた場合、日本で一番大きな離島は新潟県の佐渡島です。
面積は約854.81平方キロメートルであり、東京23区全体の広さ(約627平方キロメートル)を大幅に上回るスケールを誇ります。
淡路島や屋久島は何位ですか?
日本全国の離島面積ランキングにおいて、兵庫県の淡路島は第4位(約592平方キロメートル)、鹿児島県の屋久島は第6位(約504平方キロメートル)に位置しています。
なお、第5位は長崎県の五島列島に属する福江島(約326平方キロメートル)です。
飛行機で直行できる島はどれですか?
今回紹介した三大離島のうち、奄美大島と対馬へは飛行機での直行アクセスが可能です。
奄美大島へは羽田・成田・関空・伊丹・福岡・鹿児島から直行便が飛んでいます。
対馬へは福岡空港および長崎空港から直行便が運航しています。
佐渡島にも佐渡空港が存在しますが、現在定期空路は開設されていないため、新潟港からのフェリーまたはジェットフォイルを利用して上陸します。
まとめ:日本三大大きな離島でスケールの大きな旅を楽しもう!
日本の面積トップ3を誇る離島、佐渡島・奄美大島・対馬は、それぞれ本土では決して味わえない固有の魅力に満ちています。
- 佐渡島(新潟県):世界文化遺産に輝く佐渡金山と豊富な海の幸、歴史と文化が息づく島
- 奄美大島(鹿児島県):世界自然遺産の亜熱帯ジャングルと、美しいエメラルドグリーンの海が広がるリゾート
- 対馬(長崎県):リアス海岸の絶景と、国境の島ならではの重厚な歴史遺構に出会える旅路
いずれの島も広大な面積を持ち、固有の風土や文化、食の魅力が詰まっています。日常を離れて豊かな自然や歴史の風に包まれる旅の目的地として、日本三大大きな離島へ足を運んでみてはいかがでしょうか。

