旅をしていると、観光名所よりも強く記憶に残るものがあります。
駅から目的地へ向かう途中で見つけた巨大な像。
港を歩いていて突然現れた大きな魚。
動物園の入口で出迎えてくれる巨大なキリン。
そして、海を眺めに訪れた公園で出会った、なぜか正座しているゴリラ。
「なぜ、ここに?」
思わず足を止め、写真を撮りたくなるようなおもしろオブジェは、旅の途中で出会う小さな観光スポットです。
この記事では、旅先で実際に見つけた「おもしろい!」と思ったオブジェを、写真とともに紹介します。
今回は、長崎県対馬市・漁火公園のゴリラ、岡山県玉野市・宇野港の「宇野のチヌ」、福岡県北九州市・門司港のバナナマン、大阪市・天王寺動物園入口のキリンを掲載。
今後も旅行先で面白いオブジェを見つけるたびに写真を追加して、全国のおもしろオブジェを集めた「旅の写真集」にしていく予定です。
有名観光地を目指して歩くだけではなく、「何か面白いものはないかな?」という目線で街を歩く旅も楽しんでみませんか。
旅の途中で見つけた「おもしろオブジェ」が面白い!
旅行では、事前に観光スポットを調べて、効率よく名所を巡ることが多いものです。
しかし、旅の思い出に残っているのは、必ずしも有名な観光地だけではありません。
たまたま通りかかった公園。
フェリーに乗る前に歩いた港。
駅から観光地までの道。
予定より少し早く到着して時間を持て余していた駅前。
そんな場所で、突然「?」と思うものに出会うことがあります。
巨大な動物だったり、地域の名物をモチーフにしたキャラクターだったり、廃材を利用したアート作品だったり。
中には、設置された理由がよく分からないものもあります。
今回紹介する対馬・漁火公園のゴリラは、まさにそんな存在です。
「なぜ対馬の海を望む公園にゴリラがいるの?」
という疑問が生まれます。
しかし、理由が分からないからこそ、実際に見てみたくなります。
おもしろオブジェ巡りは、そんな「偶然の発見」を楽しむ旅です。
【対馬】漁火公園で発見!なぜか正座しているゴリラ

まず紹介したいのが、長崎県対馬市厳原町の漁火公園にあるゴリラ像です。
写真を見ていただくと分かるように、芝生の上に大きなゴリラが座っています。
しかも、一般的なゴリラの銅像とは少し雰囲気が違います。
まるで人間のように、ちょこんと座っている姿が印象的です。
この姿を見れば、思わず写真を撮りたくなるのではないでしょうか。
漁火公園にはゴリラが2体あり、地元では「ゴリラ公園」と呼ばれることもあります。
そして興味深いのが、「なぜ漁火公園にゴリラがいるのか」という理由がはっきり分からないことです。
地域情報サイト「しまれぽ」でも、漁火公園のゴリラについて「なぜゴリラなのか分からない」という謎が紹介されています。
「観光のために作られた有名なモニュメント」というより、地元の人に親しまれている不思議な存在という雰囲気があります。
海を眺める公園になぜゴリラ?
漁火公園は、長崎県対馬市厳原町東里にある公園です。
長崎県の公式観光情報では、空と海を広く見渡せる高台の公園として紹介されています。
厳原港から車で約5分という立地なので、厳原市街地を観光する際にも立ち寄りやすい場所です。
公園の名前になっている「漁火」は、夜の海に浮かぶ漁船の明かりを意味します。
対馬では、夜の海に漁船の灯りが浮かぶ景色も魅力の一つ。
つまり、漁火公園は、
昼は海を眺める公園、夜は漁火を眺める公園
として楽しめます。
そのような場所に、なぜかゴリラがいる。
このギャップが面白いところです。
ゴリラを探した後は、対馬の海を眺めよう
漁火公園を訪れたら、ゴリラの写真を撮影して終わりにするのは少しもったいありません。
高台から海を眺めたり、園内を散策したり、時間が合えば足湯を楽しんだりできます。
長崎県の公式観光情報によると、4月から11月には無料足湯「対馬海峡漁り火の湯」も利用できます。
おすすめは、
ゴリラを探す
↓
写真を撮る
↓
海を眺める
↓
足湯で休憩
↓
厳原市街へ戻る
という過ごし方です。
夜に訪れるなら、漁火を眺める時間を組み込むのも面白そうです。
対馬観光と組み合わせるなら?
厳原周辺には、対馬の歴史を感じられる観光スポットがあります。
対馬藩主・宗氏の菩提寺として知られる万松院、かつての対馬藩の城跡である金石城跡、対馬の歴史や文化を紹介する対馬博物館などです。
そのため、
対馬博物館
→ 金石城跡
→ 万松院
→ 厳原市街で食事
→ 漁火公園
→ ゴリラ撮影
→ 海を眺める
というルートにすると、歴史観光と「おもしろオブジェ探し」を一緒に楽しめます。
対馬を訪れた際には、ぜひ「ゴリラ公園」と呼ばれる漁火公園にも注目してみてください。
【岡山・宇野港】巨大な魚「宇野のチヌ」は、近くで見るとさらに面白い!

岡山県玉野市の宇野港で見つけたのが、巨大な魚のアート作品「宇野のチヌ」です。
港を歩いていると、カラフルな巨大魚が現れます。
遠くから見るだけでもインパクトがありますが、近づいて見ると、さらに面白い作品だと分かります。
「宇野のチヌ」は、玉野市内で発生した廃棄物などを利用して制作されたアート作品です。
岡山県観光公式サイトによると、宇野港周辺に生息するチヌ(黒鯛)がモチーフになっています。
つまり、
港町の魚+廃棄物+現代アート
という組み合わせです。
単なる「巨大な魚のオブジェ」ではありません。
近づいて一つ一つの素材を見ることで、作品の面白さが増します。
宇野港は「オブジェ探し」と相性がいい
宇野港周辺には「宇野のチヌ」以外にもアート作品があります。
宇野港は、瀬戸内の島々へ向かうフェリーの発着地でもあり、瀬戸内国際芸術祭の玄関口の一つとしても知られています。
そのため、宇野港を訪れたら、
駅
→ 港
→ オブジェ
→ 周辺アート
→ フェリー
という順番で歩くのがおすすめです。
フェリーの出発時刻ギリギリに港へ到着するのではなく、少し早めに到着して散策時間を作ると、宇野港そのものを観光できます。
「宇野のチヌ」から瀬戸内の島へ
宇野港の大きな魅力は、瀬戸内海の島旅につながっていることです。
宇野港を散策して「宇野のチヌ」を撮影した後、フェリーに乗って島へ向かう。
そんな旅にすると、
巨大魚のアートを見る
→ 港町を歩く
→ 瀬戸内海を船で渡る
→ 島のアートを見る
という流れになります。
一つのオブジェをきっかけに、旅のテーマが広がっていくのが面白いところです。
【福岡・門司港】「なぜバナナ?」と思ったら、門司港の歴史を知ろう

福岡県北九州市の門司港で出会えるユニークなオブジェが、バナナマンです。
バナナを人間のようにデザインしたキャラクターなので、初めて見ると、
「どうして門司港にバナナ?」
と疑問に感じます。
しかし、門司港の歴史を知ると、バナナとの関係が見えてきます。
門司港とバナナの意外な関係
門司港は、明治から昭和初期にかけて国際貿易港として発展しました。
台湾などから運ばれてきたバナナも門司港に集まり、港周辺では「バナナの叩き売り」が行われるようになりました。
現在の門司港観光でも、バナナは重要なご当地要素です。
つまりバナナマンは、単なる「面白い像」ではありません。
門司港の港湾史と観光文化を象徴するキャラクターとして見ることができます。
バナナマンを見たら門司港レトロを歩こう
門司港は、オブジェだけを見るにはもったいない街です。
JR門司港駅を起点に歩けば、歴史的な建築物や関門海峡の風景を楽しめます。
おすすめは、
JR門司港駅
→ バナナマン
→ 門司港レトロ散策
→ 旧門司税関
→ 関門海峡
→ 海峡プラザ
→ 焼きカレー
というルートです。
門司港名物の焼きカレーも、ぜひ食べておきたいご当地グルメ。
さらにバナナスイーツを食べれば、
バナナマンを見る→バナナを食べる
という、門司港らしい旅になります。
【大阪・天王寺】動物園の入口に巨大なキリン!

大阪で見つけたおもしろオブジェは、天王寺動物園の入口にあるキリンです。
動物園の入口なのでキリンのモチーフがあること自体は自然ですが、大型のキリンが入口で来園者を迎えている姿は存在感があります。
しかも、天王寺動物園には実際にキリンが飼育されています。
つまり、
入口のキリンを見る
→ 園内で本物のキリンを見る
という楽しみ方ができます。
天王寺動物園は1915年開園の歴史ある動物園
天王寺動物園は、大阪を代表する動物園です。
開園は1915年(大正4年)1月1日。
2025年には開園110周年を迎えました。
100年以上の歴史を持つ動物園なので、大阪観光の中でも歴史のある施設の一つです。
現在は約11ヘクタールの園内で、多種多様な動物を見ることができます。
キリンだけでなく、ライオン、ホッキョクグマ、レッサーパンダなど、人気の動物も飼育されています。
天王寺動物園+新世界で大阪観光
天王寺動物園を訪れるなら、周辺観光も組み合わせたいところです。
てんしば側から入れば、芝生広場やカフェなどがあります。
新世界側へ向かえば、通天閣やジャンジャン横丁など、大阪らしい街並みが広がります。
おすすめルートは、
天王寺駅
→ てんしば
→ 天王寺動物園
→ キリンのオブジェ
→ 本物のキリン
→ 新世界
→ 通天閣
→ ジャンジャン横丁
→ 串カツ
です。
動物園を中心に半日程度の観光コースを組みやすいエリアです。
【神戸・南京町】巨大なブタのオブジェ

次に紹介するのは、兵庫県神戸市の南京町で見つけた巨大なブタのオブジェです。
赤い衣装を着た大きなブタが、店先でこちらを向いています。
大きな目、丸い鼻、両手に持ったようなパーツなど、非常にコミカルなデザインです。
背景には「月龍」「MOON DRAGON」の文字が見えます。
写真を見ただけでも「このブタは何?」と気になりますが、南京町の街歩きと組み合わせると、さらに楽しめます。
巨大なブタがいる「月龍」は中国雑貨を扱う店
写真のオブジェがある「月龍」は、南京町にある中国雑貨店です。
老祥記がプロデュースする店舗として、中国、韓国、台湾、ベトナムなどの雑貨を扱い、豚やパンダをモチーフにした商品も展開しています。
特に興味深いのが、豚が縁起物として扱われている点です。
中国圏では豚が富や豊かさの象徴として扱われる文化があり、貯金箱などのモチーフにも使われています。
南京町といえば食べ歩きのイメージが強いですが、店舗のディスプレイやキャラクターにも注目して歩くと、街の見方が変わります。
南京町の巨大ブタを見るなら豚まんも楽しみたい
南京町まで来たなら、グルメも外せません。
特に有名なのが、1915年創業の老祥記です。
老祥記は南京町を代表する豚まんの店で、麹を使った生地が特徴です。
つまり、
巨大なブタを発見
↓
写真撮影
↓
南京町を散策
↓
老祥記で豚まん
↓
中華料理やスイーツを食べ歩き
↓
元町・旧居留地まで歩く
というルートにできます。
JR・阪神元町駅から南京町までは徒歩圏内なので、神戸観光の途中に組み込みやすい場所です。
南京町だけでなく、徒歩圏内には神戸旧居留地、神戸市立博物館、メリケンパーク、神戸ポートタワーなどもあります。
「オブジェを見る」という小さな目的をきっかけに、神戸の街を歩いてみるのもおすすめです。
おもしろオブジェには「地域らしさ」が隠れている
今回紹介した4か所を並べると、それぞれのオブジェに地域性があります。
| 場所 | オブジェ | 地域との関係 |
|---|---|---|
| 対馬・漁火公園 | ゴリラ | なぜゴリラなのか分からない謎が魅力 |
| 宇野港 | 宇野のチヌ | チヌ・廃棄物・港・現代アート |
| 門司港 | バナナマン | バナナの叩き売り・港湾史 |
| 天王寺動物園 | キリン | 動物園を象徴する大型モチーフ |
| 神戸 | ぶた | 神戸の街や港町にまつわるユニークなモニュメント |
おもしろオブジェには、大きく分けて二つのタイプがあります。
一つは、理由や歴史を知ると面白くなるもの。
門司港のバナナマンや宇野港のチヌが代表的です。
もう一つは、理由が分からないこと自体が面白いもの。
対馬の漁火公園のゴリラは、こちらのタイプです。
どちらも旅先で出会うと楽しい存在です。
おもしろオブジェを見つけたら、写真は「3種類」撮っておきたい
おもしろオブジェをブログで紹介するなら、写真の撮り方も重要です。
1.まずは全体写真
オブジェが何なのか分かる写真を撮ります。
今回のゴリラなら、芝生や公園の様子も一緒に写すと、「漁火公園にある」という雰囲気が伝わります。
2.次に大きさが分かる写真
人物や周辺の建物を入れると、オブジェの大きさが分かります。
巨大な魚や動物の場合は特に効果的です。
3.最後に周辺風景
海、駅、道路、建物などを一緒に撮影します。
旅ブログでは、オブジェ単体の写真よりも、
「旅先の風景の中にオブジェがある写真」
のほうが、その場所へ行ってみたいという気持ちにつながります。
旅先でおもしろオブジェを見つける方法
全国のおもしろオブジェを探すなら、特別な方法は必要ありません。
駅から目的地まで歩く
徒歩10~20分程度なら、バスやタクシーを使わず歩いてみる。
駅前広場、公園、商店街などにモニュメントがあるかもしれません。
港を歩く
港には魚、船、海、貿易などをテーマにした作品が設置されていることがあります。
宇野港や門司港のような港町は、特にオブジェ探しと相性が良い場所です。
公園を歩く
今回の対馬・漁火公園のゴリラがまさにその例です。
「海を眺める」という目的で訪れた公園で、思いがけずゴリラに出会いました。
「巨大」「モニュメント」「オブジェ」で検索する
旅行前にGoogleマップなどで、
「巨大オブジェ」
「モニュメント」
「銅像」
「公園 オブジェ」
「巨大○○」
などを検索する方法もあります。
ただし、すべてを調べ尽くしてから旅行する必要はありません。
少しだけ調べて、残りは現地で探す。
そのくらいのほうが、旅の偶然を楽しめます。
おもしろオブジェを「旅の目的」にしてみる
観光旅行では、「有名な場所へ行く」ことが目的になりがちです。
しかし、おもしろオブジェをテーマにすると、少し違った旅になります。
例えば、
「今日は対馬のゴリラを探しに行こう」
「宇野港の巨大魚を見に行こう」
「門司港でバナナマンを探そう」
「天王寺動物園のキリンを撮影しよう」
という目的を設定できます。
もちろん、オブジェだけを見るために遠方から訪れる必要はありません。
むしろ、観光地へ行くついでに探すくらいがおすすめです。
フェリーに乗る前に宇野港を歩く。
門司港レトロを観光しながらバナナマンを探す。
天王寺動物園へ行ったついでに入口のキリンを撮る。
厳原観光の途中で漁火公園へ立ち寄ってゴリラを見る。
そんな「寄り道型」の旅なら、無理なく楽しめます。
まとめ:旅の途中で「なんだ、これは?」と思ったら、ぜひ写真を撮ろう
旅には、予定していた観光地だけではありません。
駅から歩いている途中。
港で船を待っている時間。
公園を散策しているとき。
観光施設へ入る直前。
そんな何気ない時間に、思わぬ発見があります。
対馬の漁火公園では、海を眺めるだけのつもりがゴリラに出会いました。
宇野港では、港町を歩いていると巨大なチヌが現れました。
門司港では、バナナの歴史を象徴するバナナマンを見つけました。
天王寺では、動物園の入口で巨大なキリンが迎えてくれました。
どのオブジェも、単なる「変わった置物」ではありません。
その土地の歴史や文化、観光、アート、地域の人たちの思いなどを知る入口になる場合があります。
そして、理由が分からないゴリラのように、「なぜ?」という疑問だけが残ることもあります。
そんな謎も含めて、旅の面白さです。
有名観光地を巡るだけではなく、「旅先で面白いものを探す」という視点を持って歩いてみると、いつもの旅行が少し違って見えてきます。
次の旅では、目的地まで急がず、少しだけ周辺を見回してみてください。
「なんだ、これは?」
と思うものを見つけたら、ぜひ写真に残してみましょう。
その一枚が、後から振り返ったときに、旅を一番鮮明に思い出させてくれる写真になるかもしれません。
このブログでは、今後も旅の途中で見つけた「おもしろオブジェ」を随時追加していきます。
次はどんな場所で、どんな「?」に出会えるのか。
旅をしながら、少しずつコレクションを増やしていきます。

