【徹底解説】日本三大洋菓子とは?ショートケーキ・シュークリーム・プリンの魅力を紹介

誕生日やクリスマス、自分へのちょっとしたご褒美など、私たちの毎日に彩りを与えてくれる洋菓子の人気のスイーツたち。日本には世界中の洗練されたお菓子が集まるだけでなく、独自の素晴らしい進化を遂げた日本のスイーツが数多く存在します。

ネット上やSNSではよく「日本三大〇〇」という言葉が注目を集めますが、皆さんは「日本三大洋菓子」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。「日本三大洋菓子って具体的にどれのこと?」「どんな歴史や秘密があるの?」と気になっている方も多いはず。

本記事では、日本三大洋菓子として呼び声高い「ショートケーキ」「シュークリーム」「プリン」の3つをピックアップし、その深い魅力や歴史、それぞれの違いを徹底解説します。日本の食文化に深く根付いた定番洋菓子の奥深い世界を一緒に覗いてみましょう!

日本三大洋菓子とは?まずは結論から紹介

「日本三大洋菓子」に公式な定義はない

まず、最初に知っておきたい重要なポイントがあります。実は、「日本三大洋菓子」という公的な定義や広く認められた定説は存在しません。

観光庁や洋菓子協会などが正式に定めたランキングがあるわけではなく、時代や語る文脈によって選ばれるお菓子が変わることがあります。しかし、だからこそ「今の日本を代表するお菓子はどれだろう?」と考察する面白さがあるテーマだと言えます。

本記事で紹介する日本三大洋菓子

公式な定義がないからこそ、本記事では現代の日本において「これぞ誰もが認める日本の代表作」と呼ぶにふわしい3つの人気スイーツを「日本三大洋菓子」として選定しました。その3つがこちらです。

  • ショートケーキ
  • シュークリーム
  • プリン

どれもケーキ屋さんやデパ地下、スーパーやコンビニにいたるまで、私たちが日常的に目にするトップクラスの定番洋菓子メニューです。

選定基準は知名度・人気・歴史

今回、ショートケーキ・シュークリーム・プリンの3つを日本三大洋菓子として選んだのには、明確な理由があります。それは、以下の4つの観点において圧倒的な実績を誇っているからです。

  1. 日本での知名度:日本全国どこに行っても名前が通じ、老若男女すべての世代に認知されていること。
  2. 洋菓子店での定番度:どれほどお洒落な最新パティスリーであっても、必ずと言っていいほどラインナップに含まれていること。
  3. 歴史:明治や大正、昭和初期にはすでに日本に伝わり、日本人の味覚に合わせてローカライズされてきたこと。
  4. 世代を超えた人気:一過性のブームではなく、何十年にもわたりおやつや贈答品の主役であり続けていること。

この3つを深く知ることは、日本の洋菓子文化の全体像を掴むことにも繋がります。

洋菓子とは?和菓子との違い

洋菓子の定義

そもそも「洋菓子」とはどのようなお菓子を指すのでしょうか。

一般的に洋菓子とは、西洋(ヨーロッパやアメリカなど)に起源を持つお菓子の総称です。明治時代以降に海外から新しく入ってきたお菓子を、日本で伝統的に作られてきた「和菓子」と区別するために、この「洋菓子」という言葉が生まれました。

主に小麦粉、砂糖、卵に加え、バターや生クリーム、牛乳、チョコレートといった動物性脂肪や乳製品をふんだんに使用するのが特徴で、濃厚なコクと豊かな香りが魅力です。

日本に洋菓子が広まった歴史

日本の洋菓子 歴史を紐解くと、その始まりは16世紀(室町時代後半)の南蛮貿易にまでさかのぼります。ポルトガルやスペインの宣伝使によってもたらされたカステラや金平糖、ボーロなどは「南蛮菓子」と呼ばれ、当時の日本人に大きな衝撃を与えました。

その後、本格的に西洋の洋菓子文化が流入したのは明治維新以降です。文明開化とともに東京や横浜、神戸などの港町に外国人向けの洋菓子店が開店。大正から昭和初期にかけて、日本の職人たちが西洋の技術を学び、日本人の口に合うようにアレンジを重ねたことで、一般の家庭にも広く普及していきました。

和菓子との違い

洋菓子と和菓子の最大の違いは、使用される「原材料」と「風味の構成」にあります。

和菓子は主に米、麦、小豆、大豆などの穀物や植物性素材を中心に作られ、油分をほとんど使わないため、素材そのものの素朴な風味や、四季折々の美しい見た目を重んじます。

一方の洋菓子は、乳製品や油脂(バターや生クリーム)をベースに構築されるため、芳醇な香りと濃厚なコク、そして口溶けの良さが特徴です。また、和菓子がお茶(緑茶)に合わせるのに対し、洋菓子はコーヒーや紅茶に合わせることを前提に発展してきました。

日本独自に進化した洋菓子文化

日本の洋菓子文化の最も面白いところは、海外のレシピをそのまま真似るのではなく、「日本独自の進化(ガラパゴス的進化)」を遂げている点です。

フランスや洋風のオリジナルレシピは、日本人にとっては時に「甘すぎる」と感じられたり、食感が重すぎたりすることがありました。

そこで日本の菓子職人たちは、独自の引き算や繊細な技術を用いて、水分量を増やして「しっとり・ふわふわ」とした食感を生み出し、甘さを控えめに調整しました。この驚くべきアレンジ能力こそが、現代のハイレベルな日本の洋菓子文化の礎となっています。

ショートケーキ|日本を代表するケーキの王様

ショートケーキの歴史

日本三大洋菓子の1番手は、誰もが認めるトップオブケーキ、ショートケーキです。

イチゴと生クリーム、そして真っ白なスポンジの組み合わせは、日本人にとってケーキの原風景と言えます。

このショートケーキが日本に誕生したのは大正時代のこと。大正11年(1922年)に、大手菓子メーカー「不二家」の創業者である藤井林右衛門氏が、日本人の好みに合わせて開発し、販売を始めたのが最初とされています。

日本と海外のショートケーキの違い

実は、私たちがよく知る「ふわふわのスポンジに生クリームとイチゴが乗ったショートケーキ」は、海外には存在しない日本独自の発明品です。

アメリカやイギリスのオリジナルな「ショートケーキ(Shortcake)」は、ビスケットやスコーンのような少し硬めのサクサクとした生地に、イチゴと生クリームを挟んだお菓子を指します。

「ショート(Short)」という言葉には「サクサクした、もろい」という意味があり、本来は食感を指す言葉でした。

しかし、日本人は硬い生地よりも、お饅頭のように柔らかくしっとりした食感を好んだため、不二家をはじめとする職人たちがスポンジ生地へと大胆に変更し、現在の日本独自のショートケーキが完成したのです。

クリスマスケーキ文化との関係

ショートケーキは、日本の「クリスマスケーキ文化」の発展とも深い関わりを持っています。

不二家が昭和初期からクリスマスにケーキを食べる習慣をプロモートし始めた際、主役に選ばれたのがショートケーキでした。

真っ白な生クリームは「雪」を、真っ赤なイチゴは「サンタクロース」を連想させ、さらに紅白の組み合わせが日本において非常に縁起が良いとされたことから、クリスマスやお祝い事の定番として一気に日本全国へ定着していきました。

なぜ人気が続くのか

これほど多くの新しいスイーツが登場する現代でもショートケーキの人気が衰えないのは、その「完璧な味の三位一体」があるからです。

卵の優しい風味が活きたフワフワのスポンジ、濃厚ながらも甘さ控えめで口溶けの良い生クリーム、そして全体をキリッと引き締めるイチゴの甘酸っぱさ。この3つの要素が口の中で完璧に調和するため、何度食べても飽きることがないのです。

有名パティスリーのショートケーキ

日本にはショートケーキの極みを追求するパティスリーが数多く存在します。

  • ホテルニューオータニ「パティスリーSATSUKI」:一切れの価格が数千円という超高級ケーキ「スーパーショートケーキ」シリーズが有名。静岡県産のマスクメロンや、最上級のこだわり玄米卵、九州産の厳選生クリームなど、素材のすべてを極限まで高めた芸術品です。
  • 巣鴨「フレンチパウンドハウス」:多くのスイーツファンから「日本一のショートケーキ」と称される名店。お酒の効いた「ルージュ」と、お酒を使っていないオーソドックスな「ブラン」の2種類があり、生クリームのコクとイチゴの酸味のバランスが神ががっています。

シュークリーム|手軽に楽しめる定番スイーツ

シュークリームの歴史

続いてご紹介する日本三大洋菓子は、サクサクの生地から溢れるクリームがたまらないシュークリームです。

シュークリームのルーツはフランスの伝統菓子「シュー・ア・ラ・クレーム(Choux à la crème)」です。

日本には幕末から明治時代にかけて、横浜の外国人居留地にいたフランス人パティシエ、サミュエル・ペール氏らによって伝えられたとされています。

大正時代には高級な洋菓子店で販売されるようになり、昭和30年代以降、冷蔵技術の普及とともに一気に庶民の味として親しまれるようになりました。

名前の由来

「シュークリーム」という言葉は、実は完全な和製英語です。

フランス語の「シュー(Choux=キャベツ)」と、英語の「クリーム(Cream)」が合体して生まれました。

焼き上がった生地が丸く膨らみ、表面をごつごつとしたシワが覆う様子が、野菜の「キャベツ」にそっくりであることからフランスでそう呼ばれており、それが日本に入ってきた際に英語のクリームと混ざり合って定着したのです。

ちなみに英語圏で「Shoe cream」と言うと「靴磨き用のクリーム」と勘違いされてしまうので注意が必要です。

カスタード人気の理由

シュークリームの主役であるカスタードクリームは、卵、砂糖、小麦粉、牛乳を丁寧に炊き上げて作られます。

この味わいは、日本の伝統的な「カスタード餡」や「卵焼き」のように、卵と砂糖の組み合わせが大好きな日本人のDNAに完璧にマッチしました。バニラビーンズの芳醇な香りと、ぽってりとした濃厚なカスタードのコクは、何度食べても飽きない魅力を持っています。

コンビニスイーツとの関係

シュークリームの普及と進化を大きく後押ししたのが、1980年代以降のコンビニエンスストアの台頭です。

それまでは洋菓子店に足を運ばなければ買えなかったシュークリームが、コンビニで100円前後という安さで24時間いつでも買えるようになり、日本の日常おやつの頂点へと君臨しました。

コンビニ各社は競うようにクオリティを高め、カスタードと生クリームの「ダブルシュー」や、極限まで薄く仕上げた皮など、パティスリー顔負けのヒット商品を次々と生み出しています。

進化系シュークリームの登場

現代のシュークリームは、伝統的な柔らかい皮(ソフトシェル)だけでなく、驚くほど多彩な進化を遂げています。

生地の表面にクッキー生地を乗せてカリカリに焼き上げた「クッキーシュー」や、ナッツをまぶした「パイシュー」細長い形状の「エクレア」さらにはタピオカ粉などを練り込んで驚くほどの弾力を持たせた「もちもちシュー」など、食感のバリエーションは広がり続けており、常に新しい人気スイーツとして注目を集めています。

プリン|世代を超えて愛される国民的スイーツ

プリンの歴史

日本三大洋菓子の3つ目は、滑らかな舌触りとほろ苦いカラメルソースの絶妙なハーモニーが魅力のプリンです。

プリンの起源は、イギリスの船乗りたちが考案した「プディング(Pudding)」という料理にあります。

元々は船上で余った食材(パンくずや肉の切れ端など)を卵と一緒に蒸し固めた肉料理のようなものでしたが、これがフランスへ渡り、砂糖や牛乳を使った甘いデザート「クレーム・キャラメル」へと進化しました。

日本には江戸時代後期から明治時代に伝わり、当時は「プディング」が訛って「ポッディング」や「プリン」と呼ばれるようになり、栄養価の高い高級おやつとして重宝されました。

固めプリンとなめらかプリンの違い

日本のプリンを語る上で欠かせないのが、「食感のトレンド」の歴史です。

伝統的なプリンは、卵の熱凝固性を利用してしっかり蒸し上げる「固めプリン」でした。喫茶店のプリンのように、スプーンを入れてもしっかりと形を保ち、卵のコクをダイレクトに感じる仕上がりです。

一方、1990年代にパステル(Pastel)というお店が発売した「なめらかプリン」が大ヒットを記録。生クリームや卵黄を贅沢に使用し、低温でじっくり湯煎焼きにすることで、口に入れた瞬間にトロリと溶ける食感を生み出し、日本のプリン市場を二分する一大ジャンルとなりました。

喫茶店文化との関係

プリンは、日本の「純喫茶文化」とも非常に深い結びつきを持っています。

昭和の時代、お洒落な喫茶店の花形メニューといえば「プリンアラモード」でした。

横浜の「ホテルニューグランド」が米兵の妻たちを満足させるために考案したとされるこのメニューは、ガラスの器の los の中央にプリンを据え、周囲に色鮮やかなフルーツや生クリーム、アイスクリームを贅沢に盛り付けたもので、当時の日本人にとって憧れの贅沢スイーツそのものでした。

レトロブームで再注目される理由

近年の昭和・平成レトロブームに伴い、純喫茶で提供されるような、銀の器に乗った背の高い「固めプリン」が若い世代の間で爆発的な人気となっています。

お皿の上でぷるぷると揺れる佇まいや、サクッと乗った真っ赤なチェリーの可愛らしさが「エモい」「SNS映えする」と話題を呼び、有名喫茶店やカフェには連日、プリンを目当てに長い行列ができています。

人気専門店の特徴

現在のプリン界は、素材の極みを追求する専門店が数多く登場しています。

  • 「マーロウ(MARLOWE)」:葉山発祥のビーカープリン専門店。オリジナルの耐熱ガラスビーカーに入った巨大なプリンは、天然のバニラビーンズを贅沢に使い、卵の力だけでしっかり固められた本物の味。
  • 「プリンに恋して」:レトロな固めプリンから、ボトルに入ったなめらかプリンまでを取り揃える専門店。素材の牛乳や卵の産地にこだわり、蓋を開けた瞬間の香りの広がりを追求しています。

【比較】日本三大洋菓子の違いを徹底比較

ここまでご紹介してきたショートケーキ、シュークリーム、プリン。それぞれの個性をより深く理解するために、6つの項目で分かりやすく比較してみましょう。

比較項目ショートケーキシュークリームプリン
人気度・定番度【星5つ】 ケーキの絶対王者【星5つ】 日常おやつの大定番【星5つ】 スイーツ界の国民的アイドル
洋菓子 歴史大正時代に日本独自にスポンジ型へ進化幕末〜明治に伝来、昭和に普及江戸末期〜明治に伝来、喫茶店で花開く
価格帯(1個目安)450円 〜 1,000円以上(高め)120円 〜 400円前後(リーズナブル)150円 〜 600円前後(幅広い)
手土産・贈りやすさ【上級】 崩れやすいため持ち運びに注意【中級】 当日中消費、数が多い時に便利【初級】 瓶やカップ入りで型崩れせず安心
子ども人気イチゴと生クリームで圧倒的支持ワンハンドで食べやすく大人気ぷるぷる食感と甘さで不動の人気
大人・シニア人気特別な記念日には外せない王道の格甘さ控えめなクッキーシューなどが好評昔ながらの固めプリンがレトロ人気

人気度・歴史・価格で比較

3つとも洋菓子ランキングがあれば常にトップ3を争う実力派ですが、最も「特別感」があり価格が高いのはショートケーキです。お祝い事やイベントの主役としての華を持っています。

逆に、最も手軽でコストパフォーマンスが高いのはシュークリーム。100円台から手に入る手軽さは日々の癒やしに最適です。

プリンは価格の幅が最も広く、日常の100円プリンから、手土産用の1個500円以上の高級プリンまで、用途に合わせて選びやすいのが特徴です。

手土産・ターゲット層で比較

手土産として持参する際、最も扱いやすいのは型崩れの心配がないカップや瓶に入ったプリンです。ショートケーキは美しい反面、移動中の振動で崩れやすいため持ち運びには少し神経を使います。

ターゲット層で見ると、シュークリームプリンは小さな子どもでもスプーンや手を使って綺麗に食べやすいため、子どものいる家庭への訪問に最適。

ショートケーキは年齢を問わず「おめでとう」の気持ちを伝える最高のギフトになります。

実は候補だった人気洋菓子

今回は「知名度」「定番度」「歴史」の観点から3つを選びましたが、日本にはこれら以外にも「日本三大洋菓子」の候補になり得るほど、国民的に愛されている素晴らしい洋菓子がたくさんあります。

チーズケーキ

レアチーズ、ベイクドチーズ、そして日本発祥の「スフレチーズケーキ」や、近年大ブームとなった「バスクチーズケーキ」など、その洋菓子の種類は非常に多彩です。甘いものが苦手な人からも支持を集める、実力派の定番ケーキです。

モンブラン

栗のペーストを贅沢に絞った、秋を代表する高級ケーキです。

フランスの伝統菓子がベースですが、日本の多くのケーキ屋さんで見かける「黄色いマロンペーストにカスタードとスポンジ」というスタイルは、東京・自由が丘の老舗「モンブラン」が日本人のために考案した独自のアレンジです。

ロールケーキ

スポンジ生地で生クリームをくるりと巻いた、シンプルながらも職人の技術が試される洋菓子です。2000年代以降、大阪の「堂島ロール」をはじめとする「クリームが主役のロールケーキ」が大ヒットし、手土産の定番としての地位を確立しました。

エクレア

シュークリームの兄弟であり、細長く焼いたシュー生地にカスタードを詰め、表面をチョコレートでコーティングしたお菓子です。

フランス語で「稲妻(Éclair)」を意味し、中のクリームが飛び出さないように稲妻のような速さで素早く食べることから名付けられたという、粋な歴史を持っています。

バウムクーヘン

ドイツ発祥の、木の年輪のような模様が美しい焼き菓子です。

大正時代にドイツ人のカール・ユーハイム氏が日本で初めて焼き上げ、披露しました。その「年輪」の見た目が「長寿」や「夫婦が年月を重ねる」ことを連想させるため、日本では結婚式の引き出物や内祝いの定番として、本国ドイツ以上に独自の発展を遂げています。

日本人が洋菓子を好きな理由

なぜ、世界を見渡しても日本はこれほどまでに洋菓子文化が成熟し、多くの人に愛されているのでしょうか。それには明確な理由があります。

甘さが日本人向けに調整されている

海外(ヨーロッパやアメリカ)のオリジナルな洋菓子を食べたときに、「甘すぎて食べきれない」と感じた経験はありませんか?

日本の洋菓子は、菓子職人たちが長年かけて、お米を主食とする日本人の繊細な味覚に合わせ、砂糖の量を控えめにし、素材(卵、牛乳、フルーツ)本来の風味や爽やかな後味を引き出す工夫を重ねてきました。この「しつこくない上品な甘さ」こそが、日本人が毎日でも洋菓子を食べたくなる最大の理由です。

特別な日の定番になっている

誕生日、クリスマス、記念日、バレンタインデーなど、日本人のライフイベントの節目には、常に美しい洋菓子(ケーキ)が寄り添っています。

「洋菓子を食べる=お祝い・楽しい思い出」という幸福な記憶が子どもの頃から脳に刷り込まれているため、私たちは洋菓子に対して特別な愛着を抱くのです。

コンビニや専門店で手軽に買える

日本ほど、ハイクオリティな洋菓子が身近に手に入る国は他にありません。

全国各地にあるパティスリーはもちろんのこと、コンビニエンスストアが毎月のように開発する新作スイーツは、世界中のパティシエが驚愕するほどの技術と美味しさを誇っています。

「食べたい」と思ったその瞬間に、安価で最高のお菓子が手に入る環境が、日本人の洋菓子愛をさらに深めています。

SNS映えする見た目

現代において、洋菓子の「美しさ」「可愛らしさ」は強力な魅力です。

イチゴの赤とクリームの白のコントラスト、ぷるぷると揺れるプリンの透明感、シュー生地の綺麗な焼き色など、洋菓子は視覚的なときめきを与えてくれます。

SNSで「美味しい、可愛い」を共有する文化と、洋菓子の持つ華やかさは抜群の相性を誇っています。

洋菓子文化を支えた有名メーカーとブランド

今日の日本の豊かな洋菓子文化は、大正・昭和の時代からお菓子を大衆に届け、品質を高め続けてきた偉大な先駆者(メーカー)たちの努力によって作られました。代表的な4つのブランドをご紹介します。

不二家

大正11年(1922年)に日本で初めてショートケーキを販売し、日本のクリスマスケーキ文化を定着させた、まさに日本の洋菓子界の開拓者です。

マスコットキャラクターの「ペコちゃん」とともに、時代を超えて日本の家庭に「洋菓子の美味しさと楽しさ」を伝え続けています。

モロゾフ

1931年(昭和6)に神戸でチョコレートショップとして創業。日本で初めて「バレンタインデーにチョコレートを贈る」というロマンチックな文化を提唱したメーカーとして有名です。

また、ガラスの器に入った同社の「カスタードプリン」は、関西を中心に日本の家庭のプリンの代名詞として愛され続けています。

シャトレーゼ

山梨県発祥の、今や全国および海外に展開する超人気菓子メーカー。自然豊かな山梨の新鮮な卵や牛乳、名水を使い、自社工場から直配することで、「圧倒的な美味しさと、驚くほどの低価格」を両立。日常使いのシュークリームやプリン、ケーキの味方として、現代の日本のスイーツ文化を支える巨大ブランドです。

銀座コージーコーナー

1948年(昭和23年)に銀座で創業。「誰もが気軽に楽しめる憩いの空間」をコンセプトに、ボリューム満点でリーズナブルなジャンボシュークリームや、バラエティ豊かなカットケーキを展開。駅前やショッピングモールなど身近な場所にあり、日本の「ちょっとしたお土産文化」を象徴するブランドです。

日本三大洋菓子に関するよくある質問

Q. 日本で最も人気の洋菓子は?

A. 各種アンケートや市場調査において、日本で圧倒的な1位を獲得し続けているのは「ショートケーキ」です。

次いで「シュークリーム」「プリン」「チーズケーキ」が常に上位を占めており、本記事でご紹介した3ジャンルは、名実ともに日本の洋菓子界のトップ3と言えます。

Q. ショートケーキは日本発祥なの?

A. はい、現在私たちが食べている「スポンジ生地に生クリームとイチゴ」というスタイルのショートケーキは、日本発祥のオリジナルスイーツです。

海外のショートケーキはビスケット生地で作られており、日本人の好みに合わせて大正時代にローカライズされた結果、この美しい日本のショートケーキが誕生しました。

Q. 洋菓子とケーキの違いは?

A. 「洋菓子」は西洋風のお菓子全体の大きなカテゴリー(クッキー、ゼリー、プリン、チョコレートなどすべて含む)を指す言葉です。

一方の「ケーキ(Cake)」は、その洋菓子の中のひとつのジャンルで、主に小麦粉や卵の生地を焼き上げて作る焼き菓子やデコレーション菓子のことを指します。

つまり、すべてのケーキは洋菓子ですが、すべての洋菓子がケーキというわけではありません(プリンやシュークリームは洋菓子ですが、狭義のケーキには含まれません)。

Q. 手土産におすすめなのは?

A. 相手のシチュエーションによって選び分けるのがスマートです。

  • 型崩れが心配・子どものいる家庭へ:瓶やカップに入って持ち運びしやすく、分けやすい「プリン」がおすすめ。
  • 大人数への差し入れ・コスパ重視:個包装で配りやすく、ワンハンドで手軽に食べられる「シュークリーム」がベスト。
  • お祝い・誕生日・特別なイベント:箱を開けた瞬間に歓声が上がる、華やかで王道の「ショートケーキ」を選びましょう。

まとめ|日本三大洋菓子は日本のスイーツ文化を代表する存在

西洋の文化として日本に伝わり、日本の職人たちの情熱と繊細な技術によって、世界に誇る独自のクオリティへと昇華された「日本の洋菓子」。

公式な定義はないものの、本記事でご紹介した「ショートケーキ」「シュークリーム」「プリン」の3つは、間違いなく日本のスイーツ文化の頂点に立つ日本三大洋菓子です。

  • ショートケーキ:特別な日、お祝いの席を華やかに彩る、日本が生んだケーキの絶対王者。
  • シュークリーム:カスタードの美味しさと手軽さを極め、コンビニからパティスリーまで日常に寄り添う大定番。
  • プリン:伝統の固めからなめらか、レトロ喫茶ブームまで、世代を超えて全人類に愛される国民的アイドル。

これらのお菓子を私たちが日常的に、かつ最高のクオリティで楽しめるのは、先人たちの絶え間ない努力と、日本人の繊細な味覚があったからこそです。

今日のデザートの時間には、ぜひその背景にある面白い歴史や職人たちのこだわり、日本独自のローカライズのストーリーに思いを馳せながら、ゆっくりと味わってみてください。いつものスイーツタイムが、きっと何倍も美味しく、特別な時間に感じられるはずですよ!

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はじめまして。kohです。
元公務員。好きなことや興味あることをしていきたくて転職しました。
趣味は一人旅。気になること、興味あることを記事にしていきます。
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